【2025年最新】歴代ジブリ映画 興行収入ランキング

2025年最新の歴代スタジオジブリ映画興行収入ランキングをお届けします。日本を代表するアニメーション制作スタジオであるジブリは、これまで数々の名作を世に送り出し、多くの世代から絶大な支持を集めてきました。中でも『千と千尋の神隠し』は、国内外で驚異的な興行収入を記録し、ジブリの歴史における金字塔となっています。

本ランキングでは、そんなジブリ作品の中で特に高い興行成績を収めた映画を公開年や興行収入とともに詳しく紹介。『ハウルの動く城』や『もののけ姫』、近年話題となった『君たちはどう生きるか』など、多彩な作品群がいかに観客の心を掴み、長く愛されてきたのかを紐解いていきます。

ジブリ映画が持つ豊かな世界観や深いテーマ、そして時代を超えた魅力を改めて振り返りながら、その成功の秘密に迫る内容となっています。これからジブリ作品を楽しみたい方も、ファンの方も必見のランキングです。

【2025年最新】歴代ジブリ映画 興行収入ランキング 1位~10位

1位:千と千尋の神隠し

興行収入 316億8,000万円
上映時間 124分
公開年 2001年7月20日

『千と千尋の神隠し』は、2001年に公開されたスタジオジブリの長編アニメーション映画で、宮崎駿監督が脚本・監督を務めた不朽の名作です。日本国内では興行収入316.8億円を記録し、公開当時の国内映画史上最高記録を打ち立てました。さらに、世界中の映画祭で高く評価され、アニメーション映画としては異例の国際的な成功を収めました。

物語は、10歳の少女・千尋が両親と共に引っ越し途中に迷い込んだ、不思議な神々の世界「湯屋」で、両親を豚に変えられてしまうという衝撃的な出来事から始まります。湯屋で働くことになった千尋(仮名:千)は、ハクやリン、釜爺、湯婆婆といった個性豊かなキャラクターと関わりながら、人間としての尊厳、思いやり、そして名前と記憶の大切さを学び、成長していきます。

本作の特徴のひとつは、現代日本の風景や価値観を下敷きにしながら、古来の神話や民俗的モチーフを取り入れた圧倒的な世界観の構築です。また、「働くこと」や「アイデンティティ」、「忘却」といった普遍的なテーマが寓話的に描かれており、子どもから大人まで多層的な解釈を可能にしています。

2位:もののけ姫

興行収入 201.8億円
上映時間 133分
公開年 1997年7月12日

『もののけ姫』は、1997年にスタジオジブリが制作、宮崎駿が監督・脚本を務めた長編アニメーション映画で、日本映画史に残る壮大な叙事詩です。自然と人間の共存、文明と破壊、そして生命の在り方という深いテーマを、圧倒的なスケールと映像美で描き切った本作は、ジブリ作品の中でも最も力強く、思想的なメッセージ性が際立った作品のひとつです。

物語は、呪いを受けた青年アシタカが、西の地を目指して旅する中で、自然と共に生きる「もののけ」たちと、鉄を求めて森を切り開く人間たちの争いに巻き込まれていく姿を描きます。森を守るために戦う少女サン(もののけ姫)との出会いを通して、アシタカは対立の中にある“希望”を模索し、自然と人間の間に橋をかけようとします。

『もののけ姫』は、「正義は一方にだけあるのではない」という視点から、単純な勧善懲悪ではなく、複雑で現実的な世界の在り方を提示しました。そのため、大人の鑑賞にも堪える深いメッセージ性を持っています。自然破壊、環境問題、戦争、文明の発展といった現代的テーマが、あらゆる世代の視聴者に問いを投げかけ続けています。

3位:ハウルの動く城

興行収入 196億円
上映時間 119分
公開年 2004年11月20日

『ハウルの動く城』(原題:Howl’s Moving Castle)は、2004年にスタジオジブリが制作し、宮崎駿監督が手がけた長編アニメーション映画です。原作はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの同名小説で、ジブリらしく再構築されたオリジナル要素も多く盛り込まれています。

物語は、帽子屋で働く18歳の少女ソフィーが、謎の魔法使いハウルと出会ったことで人生が一変し、魔女の呪いで90歳の老婆の姿に変えられてしまうところから始まります。荒地をさまよう巨大な動く城に住むハウルのもとで、ソフィーは自身の勇気と意思を育て、愛と自己肯定を学んでいきます。

『ハウルの動く城』は、恋愛、老い、戦争、アイデンティティといった多くのテーマを内包しながらも、どこか夢のような優しさと幻想に包まれた作品です。ジブリ作品の中でも特に海外評価が高く、多様な解釈を許す深い物語世界が魅力です。

4位:崖の上のポニョ

興行収入 155億円
上映時間 101分
公開年 2008年7月19日

『崖の上のポニョ』は、2008年にスタジオジブリが制作し、宮崎駿監督が手がけた長編アニメーション映画です。人間の少年・宗介と、魚の女の子・ポニョの交流と成長を描いた、海と命のファンタジーです。物語は、海辺の町を舞台に、ポニョが「人間になりたい」という強い思いで姿を変え、世界に起こる不思議な変化とともに、ふたりの小さな冒険が始まる…というシンプルながらも奥深い内容になっています。

本作は、手描きアニメーションの温かさを全面に押し出し、水や波、生き物の動きなど自然のエネルギーを柔らかく、かつ力強く表現。デジタル処理に頼らず、約17万枚もの手描き作画が使われたことでも話題を呼びました。

『崖の上のポニョ』は、「愛とは何か」「人間とは何か」といったテーマを、子どもでもわかる形で美しく優しく描いた作品です。幻想と現実の境界が溶け合う独特の世界観と、宮崎駿監督が孫のために描いたという背景も作品に込められた思いをより深く感じさせます。

5位:風立ちぬ

興行収入 120.2億円
上映時間 126分
公開年 2013年7月20日

『風立ちぬ』は、2013年にスタジオジブリが制作し、宮崎駿監督が引退前(当時)に手がけた長編アニメーション映画です。零戦の設計者・堀越二郎と、小説『風立ちぬ』(堀辰雄)に登場するヒロイン・菜穂子の要素を融合させた、史実とフィクションが交錯する重厚な人間ドラマとなっています。

物語は、大正から昭和初期の激動の時代を背景に、空への憧れと飛行機づくりに情熱を注ぐ青年・二郎の半生を追いながら、夢と現実、戦争と愛、創造と喪失といった深いテーマを描き出します。これまでのジブリ作品とは一線を画す、大人向けの静かで繊細なトーンが特徴です。

『風立ちぬ』というタイトルは、堀辰雄の小説に登場する詩の一節「風立ちぬ、いざ生きめやも」に由来しており、「どんな時代でも生きねばならない」という強い意志と問いかけを物語全体に貫いています。戦争の時代に“美しいものを作る”ことの矛盾を抱えながら、夢を追い続けた男の静かな葛藤が、観る者の胸に深く残ります。

6位:君たちはどう生きるか

興行収入 94.0億円
上映時間 124分
公開年 2023年7月14日

『君たちはどう生きるか』は、2023年に公開されたスタジオジブリ最新作で、宮崎駿監督が10年ぶりに手がけた長編アニメーション映画です。タイトルは吉野源三郎による1937年の名著から取られていますが、内容は完全オリジナルのファンタジーであり、少年の心の旅を通して「生きる意味」や「自己と向き合うこと」の本質を描いています。

物語の主人公は、戦争で母を失った少年・眞人(まひと)。彼は再婚した父と新しい土地へ移り住み、奇妙な塔と謎のアオサギをきっかけに、現実と幻想が交錯する異世界へと足を踏み入れます。そこには、死者と生者、時間と記憶が入り混じる世界が広がっており、眞人はそこで自分自身の存在や感情と向き合っていきます。

『君たちはどう生きるか』は、子ども向けの物語ではなく、人生や死、自我と世界の関係について考えさせられる“読むように観る”アニメーション映画です。テーマが深く難解と評される一方で、感性に訴えかける詩的な体験として、多くの観客の記憶に強く刻まれました。

7位:借りぐらしのアリエッティ

興行収入 92.6億円
上映時間 94分
公開年 2010年7月17日

『借りぐらしのアリエッティ』は、2010年にスタジオジブリが制作し、米林宏昌(愛称:マロ)が監督デビューを果たした長編アニメーション映画です。原作はイギリスの作家メアリー・ノートンによる児童文学『床下の小人たち(The Borrowers)』で、人間の世界にひっそりと暮らす“小人”たちの生活と冒険を描いた心温まるファンタジーです。

物語の舞台は、東京郊外の古い屋敷。その床下に、アリエッティという14歳の小さな少女とその家族が、人間に見つからないように「借りぐらし」をしながら生きています。ある日、病気療養中の少年・翔にアリエッティの存在が知られてしまうことで、2人のあいだに小さな交流が生まれ、世界が少しずつ変わり始めます。

『借りぐらしのアリエッティ』は、派手な展開や冒険というよりも、「静けさ」の中にある気配やつながりを描いた作品です。人間と自然、小人と人間の境界、壊れゆくものへの哀しみと希望――そうした余韻のあるテーマが、観る人の心にそっと染み入ります

8位:ゲド戦記

興行収入 78.4億円
上映時間 115分
公開年 2006年7月29日

『ゲド戦記』は、2006年にスタジオジブリが制作し、宮崎吾朗監督の初監督作品として公開された長編アニメーション映画です。原作はアーシュラ・K・ル=グウィンによるファンタジー小説『アースシー』シリーズで、本作では主に第3巻『さいはての島へ』と第4巻『帰還』をベースに、オリジナル要素を加えた物語が描かれています。

物語の舞台は、魔法と剣が存在する世界〈アースシー〉。この世界では均衡が乱れ、生と死の境界が揺らぎはじめています。かつて偉大な魔法使いだった大賢人ゲド(ハイタカ)と、父を刺して城を捨てた少年アレンの旅が始まり、ふたりは世界の歪みと、自分たちの内にある「影」と向き合っていくことになります。

『ゲド戦記』は、生命と死、欲望と抑制、そして“自分を受け入れること”といったテーマを含んだ内省的なファンタジーで、ジブリの中でも特に思索的な一作です。物語のテンポや説明不足を指摘する声もある一方で、その静かな深さに魅せられたファンも少なくありません。

9位:猫の恩返し

興行収入 64.8億円
上映時間 75分
公開年 2002年7月20日

『猫の恩返し』は、2002年にスタジオジブリが制作し、森田宏幸監督が手がけた長編アニメーション映画です。原作は柊あおいの漫画『バロン 猫の男爵』で、ジブリ作品『耳をすませば』に登場した人気キャラクター“バロン”が再登場するスピンオフ的作品としても知られています。

物語は、平凡な女子高生・吉岡ハルが、車にひかれそうになっていた猫を助けたことから始まります。その猫は実は“猫の国”の王子で、助けたお礼にと、ハルは「猫の国」へ招待され、なんと“猫の花嫁”にされてしまいそうに。そんな彼女を助けるために現れたのが、猫の男爵バロンと、太っちょのムタ。彼らと共にハルは、猫たちの世界からの脱出と、自分自身を取り戻す冒険へと踏み出します。

『猫の恩返し』は、ファンタジックでありながら、「自分らしく生きる」ことの大切さがテーマになっており、ハルが他者の期待に流されず、自分の足で未来を選んでいく姿は多くの共感を呼びました。ジブリ作品の中でも比較的ライトで親しみやすく、子どもから大人まで幅広い層におすすめできる作品です。

10位:紅の豚

興行収入 54.0億円
上映時間 93分
公開年 1992年7月18日

『紅の豚』(くれないのぶた)は、1992年にスタジオジブリが制作し、宮崎駿監督が手がけた長編アニメーション映画です。イタリアの地中海を舞台に、第一次世界大戦後の空を自由に飛び回る元戦闘パイロットのポルコ・ロッソ(本名マルコ・パゴット)を主人公にした、大人のためのファンタジー作品です。

物語は、豚の姿に変えられたポルコが、美しい海と空を背景に、空賊や賞金稼ぎたちと空中戦を繰り広げながら、自分の信念と過去の傷に向き合う姿を描いています。自由を愛し、時に孤独を抱えながらも、友情や恋愛、誇り高い生き様を通して生きる意味を問いかける深いテーマが魅力です。

『紅の豚』は、単なる冒険活劇ではなく、人間の矛盾や人生の哀愁をユーモラスかつ詩的に描いた作品です。宮崎駿監督が自身の趣味や人生観を色濃く反映させた、大人の視点で楽しめる珠玉のアニメーション映画です。

【2025年最新】歴代ジブリ映画 興行収入ランキング 11位~21位

11位:平成狸合戦ぽんぽこ

興行収入 44.7億円
上映時間 119分
公開年 1994年7月16日

『平成狸合戦ぽんぽこ』は、1994年にスタジオジブリが制作し、高畑勲監督が手がけた長編アニメーション映画です。日本の伝統的な狸(たぬき)を主人公に、人間による都市開発と自然破壊の問題をユーモアと切なさを交えて描いた社会派ファンタジーです。

物語は、多摩ニュータウンの開発計画によって住みかを追われた狸たちが、人間に立ち向かうために変身術や古来の妖術を駆使し奮闘する姿を描いています。狸たちの結束と奮闘、そして時代の変化に翻弄される彼らの葛藤が、笑いと哀愁を伴いながら展開します。

『平成狸合戦ぽんぽこ』は、単なる動物アニメにとどまらず、環境保護や地域社会のあり方を問いかける社会派のメッセージが込められています。笑いと涙が交錯する物語は、多くの世代に考えるきっかけを与えました。

12位:コクリコ坂から

興行収入 44.6億円
上映時間 91分
公開年 2011年7月16日

『コクリコ坂から』は、2011年にスタジオジブリが制作し、宮崎吾朗監督がメガホンを取った長編アニメーション映画です。原作は高橋真琴による漫画で、1960年代の横浜を舞台に、青春の淡い恋と家族の秘密を描いたノスタルジックな物語です。

物語の主人公は、高校生の海(うみ)と俊(しゅん)。海は亡き母の思い出が詰まった「コクリコ荘」という古い下宿で暮らし、家計を支えながら明るく前向きに日々を過ごしています。一方、俊は学生新聞の編集長として学校の問題に立ち向かう熱血漢。二人はやがて惹かれ合うが、互いの家族に隠された秘密が二人の関係に影を落としていきます。

『コクリコ坂から』は、ジブリの中でも比較的リアルな青春物語で、家族や人間関係の複雑さを丁寧に描きながら、希望や前向きな気持ちを感じさせる作品です。

13位:魔女の宅急便

興行収入 43億円
上映時間 102分
公開年 1989年7月29日

『魔女の宅急便』は、1989年にスタジオジブリが制作し、宮崎駿監督が手がけた長編アニメーション映画です。原作は角野栄子の児童文学で、13歳の魔女の少女キキが、自立と成長をテーマに新しい町で宅急便の仕事を始める姿を描いた心温まる物語です。

物語は、魔女の掟に従い、キキが親元を離れて独り立ちするために見知らぬ港町にやってくるところから始まります。初めは戸惑いながらも、空を飛ぶ能力を活かして宅急便の仕事を始め、さまざまな人々と触れ合いながら自分の居場所を見つけていきます。友情や勇気、自己肯定の大切さが自然に描かれており、子どもから大人まで幅広い層に愛されています。

『魔女の宅急便』は、夢と現実のはざまで葛藤する少女の成長を爽やかに描き、ジブリ作品の中でも特に普遍的なメッセージを持つ作品です。

14位:思い出のマーニー

興行収入 35.3億円
上映時間 103分
公開年 2014年7月19日

『思い出のマーニー』は、2014年にスタジオジブリが制作した長編アニメーション映画で、米林宏昌監督が手がけました。ジョーン・G・ロビンソンの小説『When Marnie Was There』を原作に、孤独や自己理解、友情と成長を繊細に描いた物語です。

主人公は、喘息を患う14歳の少女アンナ。夏休みに療養のために訪れた北海道の静かな村で、不思議な少女マーニーと出会います。マーニーとの交流を通じて、アンナは自分自身の過去や心の傷と向き合い、少しずつ心を開いていきます。

『思い出のマーニー』は、ジブリの中でも特に内省的で詩的な作品であり、大人にも響く普遍的なテーマを持っています。友情や家族の絆、過去との対話を通して成長していく少女の姿は、多くの観客の心に深く残るでしょう

15位:おもひでぽろぽろ

興行収入 31.8億円
上映時間 119分
公開年 1991年7月20日

『おもひでぽろぽろ』は、1991年にスタジオジブリが制作し、高畑勲監督が手がけた長編アニメーション映画です。

主人公のタエ子は、東京で暮らす独身のOL。仕事に追われる日々の中、ふと訪れた田舎の風景や過去の思い出が彼女の心にさまざまな感情を呼び起こします。物語は、タエ子の幼少期の記憶と現在の生活が交錯しながら、成長や家族、そして自分らしさを見つめ直す過程を描いています。

『おもひでぽろぽろ』は、日常の中にあるささやかな幸せや葛藤を丁寧に描いた作品で、成長や自分探しのテーマが多くの視聴者の共感を呼んでいます

16位:耳をすませば

興行収入 31.5億円
上映時間 111分
公開年 1995年7月15日

『耳をすませば』は、1995年にスタジオジブリが制作した長編アニメーション映画で、近藤喜文監督の代表作の一つです。柊あおいの同名漫画を原作に、青春の繊細な心の動きや夢への葛藤、初恋の甘酸っぱさを美しく描いています。

物語は、中学3年生の少女・月島雫が、図書館で借りる本の貸出記録をたどるうちに、「天沢聖司」という少年の存在に気づき、彼との交流を通じて自分の夢や将来に向き合い成長していく様子を描いています。静かな日常の中に織り込まれたリアルな感情表現と、音楽や風景描写の美しさが魅力です。

『耳をすませば』は、夢や恋、成長の葛藤をリアルに描いた青春アニメの名作で、多くの人に共感と感動を与え続けています。

17位:かぐや姫の物語

興行収入 24.7億円
上映時間 137分
公開年 2013年11月23日

『かぐや姫の物語』は、2013年にスタジオジブリが制作し、高畑勲監督が手がけた長編アニメーション映画です。日本の古典文学『竹取物語』を原作に、かぐや姫の人生と心の葛藤を独自の視点で描いた、詩的で美しい作品です。

物語は、竹の中から生まれたかぐや姫が、成長するにつれて迎える数々の求婚者や宮廷生活、そして故郷である月への帰還という運命に翻弄される様子を描いています。人間の感情の細やかな描写と、日本の伝統的な美意識が融合した独特の映像表現が特徴です。

『かぐや姫の物語』は、古典の枠を超え、普遍的な人間の孤独や生きる意味を探る哲学的な作品です。伝統美と現代的表現が融合した映像美と、深いテーマ性が見る者の心に強く響きます。

18位:ホーホケキョ となりの山田くん

興行収入 15.6億円
上映時間 104分
公開年 1999年7月17日

『ホーホケキョ となりの山田くん』は、1999年にスタジオジブリが制作し、高畑勲監督が手がけた長編アニメーション映画です。日本の典型的な一家をユーモラスかつ温かく描いた、ほのぼのとしたホームコメディです。

物語は、ごく普通の山田家の日常生活を中心に展開します。夫・俊夫、妻・みよ子、子どもたちや祖父母を交えた家族のささやかな出来事や四季の移ろいを通じて、家族の絆や幸せの形を描き出しています。デフォルメされたキャラクターデザインと独特の手描きタッチが特徴で、日常の小さな喜びや笑いを大切にした作品です。

『ホーホケキョ となりの山田くん』は、派手なドラマや大事件のない「普通の日常」を丁寧に描くことで、家族や人とのつながりの大切さを感じさせる作品です。

19位:風の谷のナウシカ

興行収入 14.8億円
上映時間 116分
公開年 1984年3月11日

『風の谷のナウシカ』は、1984年に宮崎駿監督が制作・監督したスタジオジブリの前身とも言える映画で、原作は宮崎駿自身の同名漫画です。人類滅亡後の荒廃した世界を舞台に、自然と共生しようとする少女ナウシカの戦いと成長を描いた壮大なファンタジー作品です。

物語は、毒に満ちた“腐海”と呼ばれる巨大な森に囲まれた小国「風の谷」の姫、ナウシカが主人公。彼女は自然への深い愛情と強い正義感を持ち、争いを避けつつも戦火の中で人々を導いていきます。人間と自然、戦争と平和の問題を繊細かつ力強く描き、環境問題へのメッセージも色濃く込められています。

『風の谷のナウシカ』は、単なる冒険ファンタジーにとどまらず、自然との共存、人間の愚かさと希望を描いた深い物語です。ナウシカの強さと優しさ、そして未来への願いが、多くの人々に感動を与え続けています。

20位:となりのトトロ

興行収入 11.7億円
上映時間 86分
公開年 1988年4月16日

『となりのトトロ』は、1988年にスタジオジブリが制作し、宮崎駿監督が手がけた長編アニメーション映画です。田舎に引っ越してきた姉妹が、不思議な森の生き物トトロと出会い、家族の絆や自然の豊かさを描いた心温まるファンタジー作品です。

物語は、父親とともに田舎の古い家に引っ越してきた小学生のサツキと妹のメイが、森に住む巨大で優しい妖精トトロと仲良くなり、様々な不思議な体験をする様子を描いています。子どもの純粋な視点で描かれた自然との触れ合いや家族の愛情が、多くの世代から愛され続けています

『となりのトトロ』は、日常の中の小さな奇跡や自然の神秘を繊細に描いた作品で、ジブリの代表作のひとつです。家族の絆や子どもの成長をテーマに、世代を超えて愛される不朽の名作です。

20位:火垂るの墓

興行収入 11.7億円
上映時間 88分
公開年 1988年4月16日

『火垂るの墓』(ほたるのはか)は、1988年に高畑勲監督が制作したスタジオジブリのアニメ映画で、戦争の悲劇をリアルかつ重厚に描いた感動作です。原作は野坂昭如の半自伝的小説で、太平洋戦争末期の神戸を舞台に、兄妹の切ない生きざまを通じて戦争の残酷さと命の尊さを伝えています。

物語は、14歳の少年・清太と4歳の妹・節子が、空襲で母親を失い、親戚の家を頼りながらも孤独と貧困の中で必死に生き抜こうとする姿を描きます。二人の絆や無垢な日常の中に迫る過酷な現実が、見る者の胸を締めつけるように迫ります。

『火垂るの墓』は、戦争の悲劇と家族愛を真摯に描いた作品で、多くの人々の心に強く残る名作です。戦争アニメとしてだけでなく、人間ドラマとしても非常に高く評価されており、戦争を知らない世代にも重要なメッセージを伝え続けています

21位:天空の城ラピュタ

興行収入 約11.6億円
上映時間 124分
公開年 1986年8月2日

『天空の城ラピュタ』は、1986年にスタジオジブリが制作し、宮崎駿監督が手がけた長編アニメーション映画です。空に浮かぶ伝説の城「ラピュタ」をめぐる冒険を描いたファンタジーで、宮崎駿の代表作の一つとして高い人気を誇ります。

物語は、空から落ちてきた不思議な少女シータと、彼女を助けた少年パズーが、巨大な飛行船や空中戦、古代文明の謎を背景に、悪の軍隊と対峙しながらラピュタの秘密を探る冒険を繰り広げる姿を描いています。友情や勇気、自然との共存といったテーマも織り込まれています。

『天空の城ラピュタ』は、冒険とロマン、そして人間と自然の調和を描いた普遍的なテーマが心に響く名作です。子どもから大人まで楽しめるエンターテインメント性と深いメッセージ性を兼ね備え、多くの世代に支持されています。

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