歴代ベストセラー本 小説 売上部数ランキング【2025年最新】

日本国内で長年にわたり多くの読者に愛されてきた本・小説には、読み継がれる理由があります。この記事では、2025年最新データをもとにした国内の歴代ベストセラー本・小説売上部数ランキングを詳しく紹介します。

『坊っちゃん』や『ハリー・ポッター』シリーズなど、日本文学から世界文学まで、売上部数の多い作品を一挙にピックアップ。作品の魅力や読まれ続ける理由も解説し、読むべき一冊を探している方に役立つ情報をお届けします。

  1. 歴代ベストセラー本 小説 売上部数ランキング【2025年最新】1位~10位
    1. 1位:窓ぎわのトットちゃん
    2. 2位:こころ
    3. 3位:人間失格
    4. 4位:アンネの日記
    5. 4位:五体不満足
    6. 6位:永遠のゼロ
    7. 7位:道をひらく
    8. 8位:ハリー・ポッターと賢者の石
    9. 9位:老人と海
    10. 10位:バカの壁
  2. 歴代ベストセラー本 小説 売上部数ランキング【2025年最新】11位~20位
    1. 11位:ハリー・ポッターと秘密の部屋
    2. 12位:坊っちゃん
    3. 13位:脳内革命
    4. 14位:雪国
    5. 15位:異邦人
    6. 15位:友情
    7. 17位:斜陽
    8. 18位:ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
    9. 19位:潮騒
    10. 20位:破戒
  3. 歴代ベストセラー本 小説 売上部数ランキング【2025年最新】21位~30位
    1. 21位:悲しみよこんにちは
    2. 22位:チーズはどこへ消えた?
    3. 23位:日米会話手帳
    4. 24位:ハリー・ポッターと炎のゴブレット
    5. 25位:伊豆の踊子
    6. 26位:気くばりのすすめ
    7. 27位:あすなろ物語
    8. 28位:変身
    9. 29位:金閣寺
    10. 30位:世界の中心で、愛をさけぶ
  4. 歴代ベストセラー本 小説 売上部数ランキング【2025年最新】31位~40位
    1. 31位:黒い雨
    2. 32位:車輪の下
    3. 33位:女性の品格
    4. 34位:点と線
    5. 35位:冠婚葬祭入門
    6. 36位:三四郎
    7. 37位:塩狩峠
    8. 38位:火花
    9. 38位:告白
    10. 40位:ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
  5. 歴代ベストセラー本 小説 売上部数ランキング【2025年最新】41位~50位
    1. 41位:積木くずし
    2. 42位:誰のために愛するか
    3. 43位:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら
    4. 44位:国家の品格
    5. 45位:頭の体操 第1集
    6. 46位:きみの膵臓を食べたい
    7. 46位:頭のいい人、悪い人の話し方
    8. 48位:マディソン郡の橋
    9. 49位:サラダ記念日
    10. 50位:君たちはどう生きるか

歴代ベストセラー本 小説 売上部数ランキング【2025年最新】1位~10位

1位:窓ぎわのトットちゃん

売上部数 723.7万部
著者 黒柳徹子
発売年 1981年

『窓ぎわのトットちゃん』は、女優・司会者としても知られる黒柳徹子による自伝的エッセイで、1981年に刊行された日本文学を代表するロングセラー作品です。落ち着きがないと学校を退学になった少女・トットちゃんが、自由な教育方針を持つ「トモエ学園」でのびのびと学び、成長していく日々を描いています

ユーモアと温かさに満ちた筆致で、子どもの個性や教育の本質を問いかける内容は、国内外で高く評価され、世界35か国以上で翻訳出版。累計発行部数は2,500万部以上に達し、ギネス級のベストセラーとして今なお読み継がれています。

2位:こころ

売上部数 718.0万部
著者 夏目漱石
発売年 1914年

『こころ』は、1914年(大正3年)に夏目漱石が発表した長編小説で、日本近代文学を代表する名作です。明治時代の終わりを背景に、「先生」と「私」の交流を通して、人間の孤独、罪の意識、そして愛と裏切りの深層を描き出します

物語は三部構成で展開され、特に「先生と遺書」では、過去の秘められた罪と贖いが克明に語られ、読者の心に深い余韻を残します。漱石の鋭い心理描写と哲学的な問いかけは、時代を超えて現代人にも響く普遍的なテーマとして高く評価されています。

3位:人間失格

売上部数 670.0万部
著者 太宰治
発売年 1948年

『人間失格』は、太宰治が1948年に発表した日本文学を代表する長編小説で、人間の孤独と絶望、そして自己喪失を赤裸々に描いた問題作です。主人公・大庭葉蔵(おおばようぞう)は、周囲と本心を偽りながら生きる中で次第に社会から逸脱し、「人間失格」となっていく様を手記形式で語ります。

太宰自身の人生観や苦悩が色濃く投影された作品として知られ、その強烈な自己告白的表現は読者に深い衝撃を与えました。発表から70年以上経った今もなお、若者を中心に読み継がれ、現代文学・映像・マンガなど多方面に影響を与え続けています。

4位:アンネの日記

売上部数 600.0万部
著者 アンネ・フランク
発売年 1952年

『アンネの日記』は、第二次世界大戦中、ナチスの迫害から逃れて隠れ家で暮らしていたユダヤ人の少女・アンネ・フランクが綴った日記です。1942年から1944年までの約2年間、アムステルダムの密室での生活や、希望・恐怖・将来への夢を率直に書き残しています。

アンネの視点から語られる日々の記録は、戦争の悲劇と人間の尊厳を静かに訴え、世界中の読者に深い感動を与えました。彼女が15歳で命を落とした後、父オットー・フランクによって出版され、現在では70以上の言語に翻訳され、累計3,000万部以上を超える世界的ベストセラーとなっています。

4位:五体不満足

売上部数 600.0万部
著者 乙武洋匡
発売年 1998年

『五体不満足』は、1998年に乙武洋匡(おとたけ ひろただ)氏によって出版された自伝的エッセイです。生まれつき両腕と両脚がない著者が、障害を持ちながらも前向きに生き、自立と挑戦を続ける姿をユーモアと率直な言葉で綴っています。

障害を悲観せず、個性として受け入れる強さや、家族・友人との絆、社会との関わり方など、読む人の価値観を揺さぶる内容が多くの共感を呼びました。発売後は大きな話題となり、累計500万部以上を売り上げる国民的ベストセラーに。教育現場や講演活動などを通じて、多様性と共生の大切さを考えるきっかけとなった作品です。

6位:永遠のゼロ

売上部数 546.0万部
著者 百田尚樹
発売年 2006年

『永遠のゼロ』は、百田尚樹による長編小説で、2006年に刊行された戦争と家族の絆を描いた感動作です。太平洋戦争で命を落とした特攻隊員・宮部久蔵の真実を、現代を生きる孫が取材を通して追いかける構成で展開します

「臆病者」と呼ばれながらも、仲間の命を誰よりも大切にした宮部の生き方を通して、戦争の悲劇と人間の尊厳を深く問いかける本作。リアリティある描写と強いメッセージ性が話題を呼び、累計500万部以上を突破する大ベストセラーとなりました。2013年には映画化もされ、幅広い世代に感動を与えています。

7位:道をひらく

売上部数 520.0万部
著者 松下幸之助
発売年 1968年

『道をひらく』は、パナソニック(旧・松下電器産業)の創業者である松下幸之助が1968年に刊行した人生哲学の名著です。日々の暮らしや仕事の中で直面する悩み・不安・迷いに対して、前向きに生きるための指針をやさしい言葉で綴っています

全121編の短い随筆からなる本書は、「素直な心」「感謝」「努力」など、人としての生き方を静かに問いかける内容で構成。世代や職業を問わず多くの読者に支持され、刊行から半世紀以上たった今も累計520万部以上を誇るロングセラーです。ビジネス書としても自己啓発書としても読み継がれる、人生の道しるべとなる一冊です。

8位:ハリー・ポッターと賢者の石

売上部数 510.0万部
著者 J.K.ローリング
発売年 1997年

『ハリー・ポッターと賢者の石』は、J.K.ローリングが1997年に発表したファンタジー小説で、世界的な人気を誇る「ハリー・ポッター」シリーズの第1作目です。孤児として育った少年ハリー・ポッターが、11歳の誕生日に自らが魔法使いであることを知り、魔法学校ホグワーツで仲間たちと出会い、成長していく物語が描かれます。

友情、勇気、そして善と悪の対立をテーマにした本作は、子どもから大人まで幅広い読者層に愛され、シリーズ全体で全世界累計5億部以上を記録する空前のベストセラーとなりました。2001年には映画化され、空想の魔法世界をリアルに体験できる作品として社会現象を巻き起こしました。

9位:老人と海

売上部数 482.3万部
著者 アーネスト・ヘミングウェイ
発売年 1952年

『老人と海』は、アーネスト・ヘミングウェイによる1952年発表の中編小説で、世界文学を代表する不朽の名作です。キューバの老漁師サンチャゴが、84日間も魚が釣れないまま海へ出続け、ついに巨大なカジキと対峙する壮絶な闘いを描きます。

たった一人で海と向き合うサンチャゴの姿は、人間の誇り・孤独・挑戦する勇気を象徴しており、その簡潔で力強い文体は“ヘミングウェイ文体”として高く評価されています。発表後はピュリッツァー賞を受賞し、後のノーベル文学賞受賞の決定打ともなりました。時代を超えて読み継がれる「不屈の精神」を描いた文学の金字塔です。

10位:バカの壁

売上部数 436.0万部
著者 養老孟司
発売年 2003年

『バカの壁』は、解剖学者・養老孟司が2003年に刊行したエッセイ集で、人間の思考や理解の限界、社会や教育に潜む「認識の壁」をユーモアと鋭い洞察で解説しています。著者は、日常生活や社会で起こるさまざまな「思い込み」や「誤解」を例に挙げ、人は誰しも無意識のうちに自分自身の限界に囚われていることを示します。

簡潔で読みやすい文章と豊富な例え話により、専門知識がなくても理解できる構成となっており、一般読者から学生、ビジネスパーソンまで幅広く支持されました。発売後はベストセラーとなり、累計200万部以上を販売。現代人の思考法を考える上で必読の一冊です。

歴代ベストセラー本 小説 売上部数ランキング【2025年最新】11位~20位

11位:ハリー・ポッターと秘密の部屋

売上部数 433.0万部
著者 J.K.ローリング
発売年 1998年

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は、J.K.ローリングが1998年に発表したファンタジー小説で、ハリー・ポッターシリーズ第2作目です。ホグワーツ魔法魔術学校で2年目を迎えたハリーは、校内で起こる不可解な事件――生徒たちが石化してしまう謎――に直面します。

ハリーと友人たちは、伝説の「秘密の部屋」の謎を解き明かすため立ち向かい、友情・勇気・成長の物語が描かれます。本作はシリーズの世界観をさらに広げ、前作以上の魔法と冒険の要素が満載。映画化もされ、子どもから大人まで幅広い読者に愛される名作です。

12位:坊っちゃん

売上部数 412.3万部
著者 夏目漱石
発売年 1906年

『坊っちゃん』は、1906年に夏目漱石が発表した中編小説で、日本文学を代表するユーモア小説の一つです。正義感が強く、まっすぐで短気な青年「坊っちゃん」が、四国の中学校で教師として赴任し、同僚や生徒との交流を通して巻き起こる騒動や人間模様を描きます。

坊っちゃんの率直で痛快な性格と、ユーモラスな文体によって、読む人に笑いと爽快感を届ける一方で、社会の不正や人間の善悪にも鋭く触れています。出版から100年以上経った今も、教科書や文学教育で広く取り上げられる、日本文学の不朽の名作です。

13位:脳内革命

売上部数 410.0万部
著者 春山茂雄
発売年 1995年

『脳内革命』は、脳科学者・茂木健一郎による脳の働きや可能性をわかりやすく解説した著書です。日常生活や仕事、学習における脳の活用法や創造力の引き出し方を、科学的な視点とユーモアを交えて紹介しています。

著者は、脳の「意識」「注意」「快感」といったメカニズムを解説しながら、個人が自己の能力を最大限に発揮できる方法や、心身の健康との関わりも示しています。専門的な内容を平易な文章で伝えることで、一般読者からビジネスパーソン、学生まで幅広く支持される一冊となっています。

14位:雪国

売上部数 408.0万部
著者 川端康成
発売年 1937年

『雪国』は、1968年にノーベル文学賞を受賞した川端康成の代表作で、1937年に発表された長編小説です。雪深い越後の温泉町を舞台に、都会の男・島村と芸者・駒子の儚くも切ない恋愛を描きます

美しい自然描写と繊細な心理描写で知られる本作は、日本文学を代表する“雪国文学”の傑作とされ、孤独や人間の心の微妙な揺れを丁寧に表現。発表から長い年月が経った今も、教科書や文学研究で広く取り上げられ、国内外で高く評価されています。

15位:異邦人

売上部数 407.5万部
著者 アルベール・カミュ
発売年 1942年

『異邦人』は、フランスの作家アルベール・カミュが1942年に発表した小説で、実存主義文学の代表作のひとつです。主人公ムルソーは、母の葬儀に無感情で臨み、日常の些細な出来事に淡々と生きる青年。ある事件をきっかけに殺人を犯し、社会との隔絶と人生の無意味さに直面します

本作は、人間存在の不条理や孤独、社会的規範と個人の自由の衝突を描き、カミュの“不条理”思想を象徴する作品として高く評価されています。シンプルながら鋭い文体で、読者に強烈な印象を残し、20世紀文学を代表する不朽の名作です。

15位:友情

売上部数 407.5万部
著者 武者小路実篤
発売年 1907年

『友情』は、夏目漱石が友情や人間関係の複雑さを描いた短編小説で、1907年に発表されました。東京帝国大学の学生・益田と、大阪出身の同級生・野田を中心に、友情、嫉妬、信頼の葛藤を描く心理劇です。

本作では、学生生活を通して芽生える友情の尊さや人間関係の微妙な心理が丁寧に描写され、漱石ならではの鋭い観察眼と文学的表現が光ります。短編ながら、読者に深い共感と考察の余地を与える作品として高く評価されています。

17位:斜陽

売上部数 394.0万部
著者 太宰治
発売年 1947年

『斜陽』は、太宰治が1947年に発表した長編小説で、戦後日本の没落した貴族家庭を背景に、家族の再生と個人の苦悩を描いた作品です。主人公・かず子を中心に、没落していく旧家の生活、母との絆、そして恋愛や自立への葛藤が描かれます。

戦争の影響で失われた価値観や、人生の儚さ・孤独感を鋭く描写し、太宰ならではの繊細で哀愁漂う文体が特徴です。発表当時から大きな反響を呼び、現在も日本文学の古典として多くの読者に読み継がれています。

18位:ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

売上部数 383.0万部
著者 J.K.ローリング
発売年 1999年

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は、J.K.ローリングが1999年に発表したファンタジー小説で、ハリー・ポッターシリーズ第3作目です。ホグワーツでの3年目を迎えたハリーは、脱獄した凶悪犯シリウス・ブラックの影に怯えつつ、新たな魔法や授業に挑戦します。

物語は友情や勇気、成長を軸に進み、魔法界の秘密や複雑な人間関係が描かれます。特にタイムターナーを用いた巧妙な展開や、キャラクターの心理描写が魅力。シリーズ全体の中でも人気の高い作品で、映画化もされ、世界中で愛される名作です。

19位:潮騒

売上部数 380.0万部
著者 三島由紀夫
発売年 1954年

『潮騒』は、三島由紀夫が1954年に発表した恋愛小説で、美しい海と島の風景を背景に、純粋で切ない恋の物語を描いた作品です。主人公の漁師・新治と、彼を思う海女・初江の淡く力強い恋愛を中心に、自然と人間の感情の交錯が丁寧に描かれています。

豊かな自然描写と抑制の効いた心理描写が特徴で、日本文学における古典的な恋愛小説として高く評価されています。1954年の刊行以来、多くの読者に愛され、映画化や舞台化もされている名作です。

20位:破戒

売上部数 374.7万部
著者 島崎藤村
発売年 1906年

『破戒』は、島崎藤村が1906年に発表した小説で、日本近代文学を代表する社会派作品です。主人公・杉山は被差別部落出身で、身分を隠して教師となるものの、周囲に正体が知られる「破戒」の恐怖と葛藤に苦しみます

作品は、差別や偏見といった社会問題を鋭く描きつつ、人間の尊厳や倫理観を問いかける内容で、高い文学的評価を受けています。発表以来、日本文学史における社会派小説の金字塔として、多くの読者に読み継がれています。

歴代ベストセラー本 小説 売上部数ランキング【2025年最新】21位~30位

21位:悲しみよこんにちは

売上部数 366.3万部
著者 フランソワーズ・サガン
発売年 1954年

『悲しみよこんにちは』は、フランソワーズ・サガンが1954年に発表した自伝的小説で、17歳の少女・セシルの自由奔放な生活と大人社会との葛藤を描いた作品です。リゾート地での夏休みを舞台に、恋愛や嫉妬、家族関係の微妙な心理が繊細に描かれています。

若くして書かれた作品ながら、サガン独特の軽やかでありながら鋭い心理描写が光り、フランス文学を代表する青春小説として高く評価されました。刊行直後から話題となり、世界中で翻訳出版され、映画化もされています。

22位:チーズはどこへ消えた?

売上部数 360.2万部
著者 スペンサー・ジョンソン
発売年 1998年

『チーズはどこへ消えた?』は、1998年に出版されたスペンサー・ジョンソンの自己啓発書で、変化する環境への適応や人生・仕事における成功法を寓話形式で学べる作品です。迷路の中で「チーズ」を探すネズミや小人の物語を通して、変化への恐れを克服し、柔軟に行動する重要性をわかりやすく伝えます。

短くシンプルなストーリーながら、読む人に強い気づきを与え、世界中で累計3000万部以上を販売。ビジネス書や自己啓発書の定番として、多くの企業や教育現場でも紹介されています。

23位:日米会話手帳

売上部数 360.0万部
著者
発売年 1945年

『日米会話手帳』は、戦後の日本で1945年に登場した英会話学習の定番書で、日常生活やビジネスシーンで使える英語表現をコンパクトにまとめたハンドブックです。携帯しやすい手帳型で、必要なフレーズをすぐに確認できる構成が特徴。

実用性の高さと読みやすさから、多くの日本人に愛用され、日米間のコミュニケーションや英語学習の入門書として長年支持されてきました。戦後の英語教育や日米文化交流の象徴ともいえる一冊です。

24位:ハリー・ポッターと炎のゴブレット

売上部数 350.0万部
著者 J.K.ローリング
発売年 2000年

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は、J.K.ローリングが2000年に発表したファンタジー小説で、ハリー・ポッターシリーズ第4作目です。ホグワーツ魔法学校で開かれる三校対抗トーナメントにハリーが突然参加することになり、危険な魔法の試練に挑む姿を描きます

物語は、友情や勇気だけでなく、成長や裏切り、陰謀の要素も盛り込み、シリーズの中でも特にスリリングでドラマチックな展開が魅力です。映画化もされ、世界中の読者や観客に愛される作品となっています。

25位:伊豆の踊子

売上部数 343.0万部
著者 川端康成
発売年 1926年

『伊豆の踊子』は、川端康成が1926年に発表した短編小説で、純文学を代表する青春物語です。東京から伊豆を旅する学生と、地方の踊り子・踊子とのひと夏の淡い交流を描き、純真で儚い恋の心情を繊細に表現しています

自然豊かな伊豆の風景描写と、主人公と踊子の心理描写の丁寧さが特徴で、青春の儚さや孤独感、初恋の甘酸っぱさを描いた作品として高く評価されています。刊行以来、多くの世代に愛され、映画化もされるなど日本文学の古典的名作です。

26位:気くばりのすすめ

売上部数 331.8万部
著者 鈴木健二
発売年 1982年

『気くばりのすすめ』は、教育者・齋藤孝が日常生活やビジネスシーンで役立つ「気くばり」の心構えや実践法をまとめた自己啓発書です。相手の立場や状況を理解し、思いやりを行動に移すことで、人間関係を円滑にし、信頼を築く方法を具体的に解説しています。

実用的なエピソードやチェックリストを交えた内容で、社会人だけでなく学生や家庭でのコミュニケーション向上にも役立ちます。読むだけで日常生活の中での配慮や心遣いの大切さを学べる、幅広い世代に支持される一冊です。

27位:あすなろ物語

売上部数 331.0万部
著者 井上靖
発売年 1962年

『あすなろ物語』は、佐藤愛子が1962年に発表した小説で、戦後の日本を背景に親子や家族の絆、青春の葛藤を描いた感動作です。主人公・あすなろを中心に、家族や友人との日常、成長の喜びや悩みを丁寧に描き出しています。

優しい筆致で人間関係や心の動きを描写することで、読者に共感と感動を与える作品となっており、発表から長年にわたり愛読されてきました。青春文学としても評価が高く、世代を超えて読み継がれる名作です。

28位:変身

売上部数 330.0万部
著者 フランツ・カフカ
発売年 1915年

『変身』は、フランツ・カフカが1915年に発表した短編小説で、現代文学を代表する不条理文学の傑作です。主人公のグレゴール・ザムザはある朝、突然巨大な虫に変身してしまい、家族との関係や社会生活に苦悩します

本作は、人間の孤独、疎外感、家族や社会との摩擦を象徴的に描き、不条理な状況下での心理や存在の意味を問いかけます。カフカ独特の簡潔かつ冷徹な文体は、読む者に深い印象を残し、20世紀文学における重要な位置を占める作品です。

29位:金閣寺

売上部数 329.0万部
著者 三島由紀夫
発売年 1956年

『金閣寺』は、三島由紀夫が1956年に発表した長編小説で、実際に起きた金閣寺放火事件を題材に、青年の内面世界と美への執着を描いた作品です。主人公の青年・溝口は、美しいものに対する強い憧れと同時に、その美を壊したいという矛盾する感情に悩みます。

本作は、美の理想と現実、欲望や孤独、精神の葛藤を鋭く描写し、三島文学の核心を体現する作品として高く評価されています。心理描写の緻密さと象徴的なテーマにより、日本文学の中でも重要な位置を占める不朽の名作です。

30位:世界の中心で、愛をさけぶ

売上部数 321.0万部
著者 片山恭一
発売年 2001年

『世界の中心で、愛をさけぶ』は、片山恭一が2001年に発表した恋愛小説で、純愛と喪失、成長を描いた感動作です。主人公・朔太郎とヒロイン・亜紀の青春時代の淡い恋愛が中心に描かれ、亜紀の死という悲劇を通して、愛の深さや人生の儚さが伝わります

感情豊かで繊細な描写により、多くの読者の共感を呼び、刊行後すぐにベストセラーに。映画化やドラマ化もされ、日本の現代恋愛小説の代表作として幅広い世代に支持されています。

歴代ベストセラー本 小説 売上部数ランキング【2025年最新】31位~40位

31位:黒い雨

売上部数 319.0万部
著者 井伏鱒二
発売年 1965年

『黒い雨』は、井伏鱒二が1965年に発表した長編小説で、広島への原子爆弾投下を背景に、市民の悲劇と戦後の現実を描いた作品です。主人公・秀一を通して、爆心地で被曝した人々の苦悩や生活、心の傷がリアルに描かれています

戦争の悲惨さや人間の脆さを淡々とした筆致で描くことで、読者に強い印象を残す本作は、文学的評価だけでなく、平和教育の教材としても広く活用されています。日本文学における戦争文学の代表作のひとつです。

32位:車輪の下

売上部数 318.0万部
著者 ヘルマン・ヘッセ
発売年 1906年

『車輪の下』は、ドイツの作家ヘルマン・ヘッセが1906年に発表した小説で、教育や社会の圧力の中で成長する少年の葛藤と苦悩を描いた青春文学の名作です。主人公のハンス・ギーベンラートは、学業成績や周囲の期待に応えようとするあまり、心身のバランスを崩していきます。

作品は、個人の自由や感受性、社会の画一的な価値観との対立をテーマに、青春期の心の繊細さを鋭く描写。ヘッセ特有の心理描写と文学的深みが光る、読む者に強い印象を残す作品です。

33位:女性の品格

売上部数 360.0万部
著者 坂東眞理子
発売年 2006年

『女性の品格』は、坂東眞理子による女性向け自己啓発書で、日常生活やビジネス、対人関係において大人の女性としての魅力や品格を高める方法を具体的に解説した一冊です。身だしなみや言葉遣い、立ち居振る舞い、内面の磨き方など、実践的なアドバイスが豊富に盛り込まれています。

発表以来、多くの女性に支持され、社会人としての振る舞いや自己成長の指針として読み継がれてきました。自身を高め、周囲に好印象を与えるためのヒントが詰まった書籍です。

34位:点と線

売上部数 310.0万部
著者 松本清張
発売年 1958年

『点と線』は、松本清張が1958年に発表した推理小説で、日本の本格ミステリー文学を代表する作品です。主人公の刑事・大杉巡査は、偶然の死に見えた事件の背後に隠された巧妙な殺人トリックを解明していきます

物語は、事件の「点」を結びつけて真相という「線」を浮かび上がらせる構造で、精緻なプロットと緊張感あふれる展開が特徴。社会的背景や人間心理も巧みに描写され、松本清張の代表作として長く愛読されています。

35位:冠婚葬祭入門

売上部数 308.3万部
著者 塩月弥栄子
発売年 1970年

『冠婚葬祭入門』は、結婚式・葬儀・法事など、日本の伝統的な冠婚葬祭に関する知識やマナーをわかりやすく解説した実用書です。服装や挨拶の仕方、贈答品の選び方、しきたりやマナーの基本など、初めて経験する人でも安心して対応できる内容が豊富に盛り込まれています

実践的で読みやすい構成により、日常生活で役立つだけでなく、家族や職場での冠婚葬祭にも自信を持って参加できる一冊です。社会人や新生活を始める方にもおすすめの必携書です。

36位:三四郎

売上部数 308.0万部
著者 夏目漱石
発売年 1909年

『三四郎』は、夏目漱石が1909年に発表した長編小説で、東京に上京した青年・三四郎の成長と恋愛、友情を描いた青春文学の代表作です。熊本から上京した三四郎は、都会の知識人や同級生との出会いを通して、自己と社会の関わりを模索します。

作品は、漱石独特の軽妙で繊細な文体と心理描写が特徴で、青春期の葛藤や初恋の甘酸っぱさ、社会との適応を描くことで、多くの読者に共感を呼びます。日本文学における古典的名作として、長年読み継がれています。

37位:塩狩峠

売上部数 307.0万部
著者 三浦綾子
発売年 1968年

『塩狩峠』は、新田次郎が1968年に発表した小説で、北海道・塩狩峠を舞台にした実話を基に、鉄道事故の中での勇気と自己犠牲を描いた作品です。主人公・永野は、事故を防ぐために自らの命をかけて行動し、多くの乗客を救います。

作品は、緊迫した状況描写と人間の崇高な精神を丁寧に描くことで、感動と教訓を与えます。勇気や責任、他者を思いやる心の大切さを伝える文学作品として、多くの世代に読み継がれています。

38位:火花

売上部数 300.0万部
著者 又吉直樹
発売年 2015年

『火花』は、芸人である又吉直樹が2015年に発表した小説で、若手漫才師の葛藤や友情、夢への情熱を描いた青春文学です。主人公・徳永は、売れない芸人としての苦悩や師匠・神谷との交流を通して、笑いの世界での自分の立ち位置や人生を模索します。

リアルな芸人生活の描写と、人間関係や心の揺れを丁寧に描いた文章が特徴で、2015年の芥川賞受賞作として話題になりました。芸人の世界を舞台にしながらも、夢や友情、自己成長といった普遍的テーマが読者の共感を呼びます。

38位:告白

売上部数 300.0万部
著者 湊かなえ
発売年 2008年

『告白』は、湊かなえが2008年に発表したサスペンス小説で、復讐と人間心理の闇を描いた衝撃作です。物語は、中学校の教師・森口が、自身の娘を死に至らしめた生徒たちへの復讐を計画するところから始まります。複数の登場人物の視点で展開される物語は、次第に真実と心理の深淵を浮き彫りにしていきます。

緊迫感あふれるプロットと巧みな心理描写により、読者を引き込む構成が特徴。刊行後はベストセラーとなり、映画化や舞台化もされ、日本の現代ミステリー小説の代表作として高く評価されています。

40位:ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

売上部数 290.0万部
著者 J.K.ローリング
発売年 2003年

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は、J.K.ローリングが2003年に発表したファンタジー小説で、シリーズ第5作目です。魔法界に戻ったハリーは、闇の魔法使いヴォルデモートの脅威に立ち向かうため、仲間たちと共に秘密組織「不死鳥の騎士団」を結成します。

物語は、友情や勇気だけでなく、成長、権力との対立、個人の信念など複雑なテーマも描かれており、シリーズの中でも最もドラマチックで緊張感のある展開が魅力です。映画化もされ、世界中の読者や観客に愛され続ける作品です。

歴代ベストセラー本 小説 売上部数ランキング【2025年最新】41位~50位

41位:積木くずし

売上部数 280.0万部
著者 穂積隆信
発売年 1982年

『積木くずし ―親と子の二百日戦争―』は、俳優・声優・作家である穂積隆信が、実際に起きた自らの娘の非行・家庭崩壊・再生の体験を赤裸々に綴った実話手記です。1982年に刊行され、親子の確執、家族の苦悩、社会の問題へと波及したこの記録は、日本中に衝撃を与え、ベストセラーとなりました。

病弱だった娘・由香里(作中ではモデルとしての名前)への思いと、次第に暴走していく彼女の姿を前に、穂積氏が何とか家族として立ち向かおうとする姿が描かれます。家庭という“積み木”が崩れていく様子と、それをもう一度積み直そうとする父の奮闘──そのタイトルが象徴するのは、まさに「壊れたものをどう直すか」の戦いです。

42位:誰のために愛するか

売上部数 278.0万部
著者 曽野綾子
発売年 1970年

曽野綾子の著書『誰のために愛するか』は、「愛とは何か」「誰のために生き、愛するのか」を静かに問いかけるエッセイ集です。
夫婦・親子・友人など、身近な人間関係を通して、“真実の愛”とは相手の幸せを願う覚悟であると説きます

現代の自己中心的な愛のあり方に一石を投じる本書は、成熟した愛を学びたい人、生き方を見直したい人におすすめです。
短い章ごとに深い気づきがあり、曽野綾子の人生哲学が凝縮された一冊です。

43位:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

売上部数 275.0万部
著者 岩崎夏海
発売年 2009年

岩崎夏海による小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』は、通称「もしドラ」として知られる感動作です。
高校野球部の女子マネージャー・みなみが、偶然手に取ったピーター・ドラッカーの名著『マネジメント』をヒントに、チーム改革に挑む物語

「マネジメント=人を活かすこと」というビジネスの考え方を、部活動という青春の舞台に落とし込んだ本書は、読者に“リーダーシップ”や“組織運営”の本質をわかりやすく教えてくれます。

44位:国家の品格

売上部数 271.0万部
著者 藤原正彦
発売年 2005年

藤原正彦のベストセラー『国家の品格』は、日本人の道徳心・美意識・品格を取り戻すことの重要性を説いた名著です。
著者は数学者としての理性と、日本人としての感性の両面から、「論理より情緒」「個人より共同体」「金より誇り」といった価値観を提唱。

グローバル化が進む現代において、「日本人とは何か」「正しい生き方とは何か」を考え直させてくれる一冊です。
明快な語り口と情熱的なメッセージで、若者からビジネスリーダーまで幅広く支持されています。

45位:頭の体操 第1集

売上部数 265.9万部
著者 多湖輝
発売年 1999年

心理学者・多湖輝によるベストセラー『頭の体操〈第1集〉』は、柔軟な発想力と論理的思考を磨くための名作パズル集です。
ユーモアとひらめきに満ちた問題を通じて、固定観念を打ち破り、日常生活でも役立つ「考える力」を養えます。

1960年代の初版以来、世代を超えて読み継がれる本書は、クイズ形式で楽しみながら脳を刺激できる知的エンターテインメント
子どもから大人まで、家族で挑戦できる内容としても人気です。

46位:きみの膵臓を食べたい

売上部数 260.0万部
著者 住野よる
発売年 2015年

住野よるのデビュー作『君の膵臓をたべたい』(通称:きみすい)は、余命わずかな少女と心を閉ざした少年の交流を描いた感動作です。
高校生の「僕」は、偶然クラスメイト・山内桜良の「共病文庫」を拾い、彼女が膵臓の病を抱えていることを知ります。そこから始まる“特別な時間”が、彼の人生を大きく変えていきます。

『君の膵臓をたべたい』は、生と死、孤独と絆を描いた現代青春文学の傑作です。
一度きりの人生をどう生きるか――その答えを探すすべての人に、心からおすすめしたい一冊です。

46位:頭のいい人、悪い人の話し方

売上部数 260.0万部
著者 樋口裕一
発売年 2004年

樋口裕一のベストセラー『頭のいい人、悪い人の話し方』は、話す内容よりも「話し方」が人の印象と信頼を左右することをわかりやすく解説した一冊です。
同じことを言っても「頭がいい」と思われる人と、「残念な人」と思われる人の差を、実例を交えてユーモラスに紹介しています。

『頭のいい人、悪い人の話し方』は、「話す力」で人生を変えるための実践的指南書です。
どんな場面でも好印象を与え、信頼を得たい人にとって、まさに“話し方の教科書”とも言える一冊です。

48位:マディソン郡の橋

売上部数 256.6万部
著者 ロバート・ジェームズ・ウォラー
発売年 1997年

『マディソン郡の橋(The Bridges of Madison County)』は、アメリカの作家ロバート・ジェームズ・ウォラーによる、大人のための切ない恋愛小説です。
アイオワ州マディソン郡の片田舎で暮らす主婦・フランチェスカと、橋の写真を撮りに来たカメラマン・ロバートの、たった4日間の愛を描いた物語。

平凡な日常の中に突如訪れた“人生で一度だけの恋”。
理性と情熱の狭間で揺れる二人の姿は、読む者の心を深く揺さぶります。

49位:サラダ記念日

売上部数 250.0万部
著者 俵万智
発売年 1987年

俵万智の歌集『サラダ記念日』は、恋・日常・言葉の温度をみずみずしく描いた現代短歌集のベストセラーです。
1987年の刊行以来、400万部を超える大ヒットを記録し、短歌ブームを巻き起こしました。

代表歌「この味がいいねと君が言ったから 七月六日はサラダ記念日」は、誰もが一度は耳にした名句。
恋のときめきや日々の小さな幸せを、やさしくも鋭い感性で切り取っています。

50位:君たちはどう生きるか

売上部数 250.0万部
著者 吉野源三郎
発売年 1937年

吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』は、人生・友情・正義・勇気をテーマに、人としての生き方を問いかける名作です。
中学生のコペル君とおじさんの対話を通して、社会の中でどう生きるべきか、何を大切にすべきかをやさしく教えてくれます。

1937年の初版以来、時代を超えて読み継がれ、大人も子どもも心を打たれる哲学的青春小説として高い評価を受けています。

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